都市が一日の喧騒を終え、
高層ビルの屋上にだけ、風と光の名残が残る時間。
その場所にひとり立つ男性モデル。
鍛え上げられたその身体は、短パンと水着という最低限の布だけをまとい、
空と街と静かに交わります。
コンクリートに座り込んだ瞬間、
手すりにもたれて遠くを見つめた時間、
背中から差し込む夕焼けに、思わず空を仰いだ姿。
7枚の写真には、どれも作為のない「呼吸」が写っています。
ピッタリとした短パンは、力強さと都会的なシャープさを演出し、
水着は、日常から遠く離れた自由な時間を象徴します。
それは、ただのファッションではなく、
「見せること」「魅せること」そして「解き放つこと」を肯定する意志。
夕焼けが沈みきる前に捉えたその光と影は、
肉体の輪郭を美しく浮かび上がらせ、
観る者の心の奥に、なぜか静かに波紋を残します。
このシリーズは、
都市という舞台における「孤独」と「誇り」を、
筋肉というかたちで表現した、7つの物語です。
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